Excelのワイルドカード検索：アスタリスクとクエスチョンマークの使い方

Excelのワイルドカード検索を利用すると、特定の文字列を含むデータを簡単に検索することができます。この記事では、アスタリスク（*）とクエスチョンマーク（？）の2種類のワイルドカードの使い方について解説します。これらのワイルドカードを活用することで、部分一致や前方一致、後方一致の検索を柔軟に行うことが可能です。

ワイルドカード検索は、データの検索や抽出に非常に役立ちます。たとえば、特定の文字列を含むデータを検索したり、特定の文字列で始まるデータを検索したりすることができます。この記事では、ワイルドカード検索の基本的な使い方から、応用的な使い方まで解説します。

ワイルドカード検索を使用するには、検索文字列にアスタリスク（*）やクエスチョンマーク（？）を含める必要があります。これらのワイルドカードは、特定の文字列に一致するために使用されます。以下では、これらのワイルドカードの使い方について詳しく解説します。

ワイルドカードとは

ワイルドカードとは、Excelの検索機能で使用される特殊な文字です。ワイルドカードを利用することで、特定の文字列を含むデータを検索することができます。Excelでは、アスタリスク（）とクエスチョンマーク（？）の2種類のワイルドカードが使用されます。これらのワイルドカードを活用することで、部分一致や前方一致、後方一致の検索を柔軟に行うことが可能です。

アスタリスクは、0文字以上の任意の文字列に一致します。たとえば、「abc」と検索すると、「abc」、「abcde」、「abcdef」などの文字列に一致します。一方、クエスチョンマークは、任意の1文字に一致します。たとえば、「ab？c」と検索すると、「abc」、「abdc」、「abec」などの文字列に一致します。

ワイルドカードを使用することで、Excelの検索機能をより効果的に活用することができます。ただし、検索文字列にワイルドカードであるアスタリスクやクエスチョンマークが含まれている場合は、エスケープが必要になることがあります。

アスタリスク（）の使い方

アスタリスク（）は、0文字以上の任意の文字列に一致するワイルドカードです。たとえば、「abc」で検索すると、「abc」、「abcde」、「abcdefg」などの文字列に一致します。アスタリスクは検索文字列の先頭、末尾、または途中で使用することができます。

検索文字列の先頭にアスタリスクを使用する場合、指定した文字列で終わるすべての文字列に一致します。たとえば、「def」で検索すると、「def」、「abcdef」、「123def」などの文字列に一致します。

検索文字列の末尾にアスタリスクを使用する場合、指定した文字列で始まるすべての文字列に一致します。たとえば、「abc」で検索すると、「abc」、「abcd」、「abc123」などの文字列に一致します。

アスタリスクを使用することで、部分一致や前方一致、後方一致の検索を柔軟に行うことができます。ただし、検索文字列にアスタリスクが含まれている場合は、エスケープが必要になることがあります。

クエスチョンマーク（？）の使い方

クエスチョンマーク（？）は、任意の1文字に一致するワイルドカードです。検索文字列の中で「？」を使用すると、指定された位置の1文字が任意の文字に一致するようになります。たとえば、「te？t」という検索文字列を使用すると、「test」や「text」などの文字列が検索結果に表示されます。

クエスチョンマーク（？）は、特定の位置の文字が不明な場合に便利です。たとえば、電話番号の検索で、市外局番が不明な場合に「03？-XXXX-XXXX」という検索文字列を使用すると、市外局番が「03」で始まる電話番号が検索結果に表示されます。

また、クエスチョンマーク（？）は、部分一致検索や前方一致検索、後方一致検索にも使用できます。たとえば、「？abc」という検索文字列を使用すると、末尾が「abc」で終わる文字列が検索結果に表示されます。

複数のワイルドカードの組み合わせ

Excelのワイルドカード検索では、アスタリスクとクエスチョンマークを組み合わせて使用することができます。これにより、より複雑な検索条件を指定することができます。たとえば、「？*」という検索文字列を使用すると、任意の1文字で始まり、任意の文字列が続く文字列を検索することができます。

また、「*？」という検索文字列を使用すると、任意の文字列が続き、任意の1文字で終わる文字列を検索することができます。このように、複数のワイルドカードを組み合わせることで、より柔軟な検索条件を指定することができます。

ただし、複数のワイルドカードを組み合わせる場合は、検索文字列が複雑になりやすいため、検索結果が意図したものであるかどうかを確認する必要があります。また、検索文字列にアスタリスクやクエスチョンマークが含まれている場合は、エスケープが必要になることがあります。

ワイルドカードのエスケープ方法

ワイルドカードを検索文字列の一部として使用する場合、エスケープが必要になります。たとえば、「#」や「?」を含む文字列を検索したい場合、エスケープ文字として「~」を使用します。検索文字列に「~」を追加することで、ワイルドカードを通常の文字として扱うことができます。

たとえば、「#」を含む文字列を検索したい場合、「~#」と入力します。同様に、「?」を含む文字列を検索したい場合、「~?」と入力します。これにより、ワイルドカードが通常の文字として扱われ、検索結果に影響を与えることがなくなります。

また、検索文字列に「~」自体を含める必要がある場合は、「~~」と入力します。これにより、「~」がエスケープ文字としてではなく、通常の文字として扱われます。ワイルドカードのエスケープ方法を理解することで、Excelのワイルドカード検索をより効果的に使用することができます。

実践的な検索例

ワイルドカード検索を実践的に使うには、まず検索対象の文字列に含まれるパターンを把握する必要があります。たとえば、特定の文字列で始まるデータを検索したい場合、アスタリスク（）を使用して「検索文字列」で検索することができます。この場合、検索文字列に続く任意の文字列が一致します。

一方、特定の文字列で終わるデータを検索したい場合、検索文字列の前にアスタリスク（）を付けて検索することができます。この場合、検索文字列の前に任意の文字列が一致します。また、検索文字列の途中にクエスチョンマーク（？）を使用することで、任意の1文字に一致させることもできます。

これらのワイルドカードを組み合わせて使用することで、より複雑な検索パターンを実現することができます。たとえば、特定の文字列を含むデータを検索したい場合、検索文字列の前後にアスタリスク（）を付けて検索することができます。この場合、検索文字列を含む任意の文字列が一致します。

まとめ

Excelのワイルドカード検索では、アスタリスクとクエスチョンマークの2種類のワイルドカードを使用することができます。アスタリスクは0文字以上の任意の文字列に一致し、クエスチョンマークは任意の1文字に一致します。これらのワイルドカードを活用することで、部分一致や前方一致、後方一致の検索を柔軟に行うことが可能です。

たとえば、検索文字列にアスタリスクを含めることで、指定した文字列を含むすべてのセルを検索することができます。また、検索文字列の先頭にアスタリスクを含めることで、指定した文字列で終わるすべてのセルを検索することができます。同様に、検索文字列の末尾にアスタリスクを含めることで、指定した文字列で始まるすべてのセルを検索することができます。

検索文字列にクエスチョンマークを含めることで、指定した位置の文字が任意の文字であるすべてのセルを検索することができます。たとえば、検索文字列に複数のクエスチョンマークを含めることで、指定した位置の文字が任意の文字であるすべてのセルを検索することができます。

複数のワイルドカードを組み合わせて使用することもできます。たとえば、検索文字列にアスタリスクとクエスチョンマークを含めることで、指定した文字列を含むすべてのセルを検索することができます。ただし、検索文字列にワイルドカードであるアスタリスクやクエスチョンマークが含まれている場合は、エスケープが必要になることがあります。

よくある質問

Excelのワイルドカード検索でアスタリスク（*）とクエスチョンマーク（?）の違いは何ですか？

Excelのワイルドカード検索では、アスタリスク（） と クエスチョンマーク（?） が使用されます。アスタリスクは、任意の文字列を表します。たとえば、「abc」と入力すると、「abc」で始まる任意の文字列が検索されます。一方、クエスチョンマークは、任意の1文字を表します。たとえば、「ab?c」と入力すると、「ab」で始まり、「c」で終わる任意の文字列が検索されます。

ワイルドカード検索で大文字と小文字は区別されますか？

Excelのワイルドカード検索では、大文字と小文字は区別されません。つまり、「ABC」と入力しても、「abc」と入力しても、同じ結果が得られます。ただし、大文字と小文字を区別したい場合は 、検索条件に EXACT関数 を使用する必要があります。

ワイルドカード検索で複数の条件を指定する方法はありますか？

はい、Excelのワイルドカード検索では、複数の条件を指定することができます 。たとえば、「abc」と「def」の両方を検索したい場合は、「abc|def」と入力します。ただし、この方法は、OR条件 のみを指定できます。AND条件 を指定する場合は、検索条件に AND関数 を使用する必要があります。

ワイルドカード検索で日本語文字を使用する方法はありますか？

はい、Excelのワイルドカード検索では、日本語文字を使用することができます 。ただし、日本語文字を使用する場合は、半角文字 と 全角文字 の区別に注意する必要があります。たとえば、「あ」と入力すると、「あ」で始まる任意の文字列が検索されますが、「あ」と入力しても、「あ」で始まる半角文字列は検索されません。