Excel関数で文字列検索：FIND・SEARCH・VLOOKUPなどを使った方法まとめ

この記事では、Excelの関数を利用して特定の文字列を含むセルを検索する方法について解説します。Excel関数を使用して、データを効率的に検索し、必要な情報を抽出する方法を紹介します。特に、FIND、SEARCH、VLOOKUPなどの関数を使用して、文字列検索を実行する方法について詳しく説明します。

Excelでは、データを検索する方法は多数ありますが、関数を使用する方法は最も効率的です。検索関数を使用して、特定の文字列を含むセルを検索することができます。また、条件付き書式を使用して、特定の文字列を含むセルに特定の書式を適用することもできます。

この記事では、FIND、SEARCH、VLOOKUPなどの関数を使用して、文字列検索を実行する方法について詳しく説明します。また、IF関数と検索関数を組み合わせて、特定の文字列を含むかどうかに基づいて異なる値を返す方法についても説明します。さらに、ワイルドカードを使用して特定の文字列を含むセルを検索する方法についても触れます。

検索関数（FIND・SEARCH）を使用した文字列検索

検索関数は、Excelで特定の文字列を含むセルを検索するために使用されます。FIND関数とSEARCH関数は、どちらも文字列検索に使用できますが、使い方に若干の違いがあります。FIND関数は、大文字と小文字を区別して検索します。一方、SEARCH関数は、大文字と小文字を区別せずに検索します。

たとえば、セルA1に文字列「Hello World」が入っている場合、FIND関数を使用して「hello」を検索すると、見つかりません。しかし、SEARCH関数を使用して「hello」を検索すると、見つかります。これは、FIND関数が大文字と小文字を区別しているためです。

また、検索関数は、特定の文字列を含むセルの位置を返します。たとえば、セルA1に文字列「Hello World」が入っている場合、FIND関数を使用して「World」を検索すると、7が返されます。これは、「World」が文字列の7番目の位置から始まるためです。

条件付き書式を使用した文字列検索

条件付き書式を使用すると、特定の文字列を含むセルに特定の書式を適用することができます。たとえば、セル内の文字列に特定の単語が含まれている場合に、そのセルの背景色を変更することができます。条件付き書式を使用するには、まずセルを選択し、ホームタブの「条件付き書式」ボタンをクリックします。次に、「新しいルール」を選択し、「式を使用して書式を設定する」を選択します。

ここで、FIND関数やSEARCH関数を使用して、セル内の文字列に特定の単語が含まれているかどうかを判断する式を入力します。たとえば、セルA1に「Apple」という単語が含まれている場合に背景色を変更したい場合、=FIND("Apple",A1)>0という式を入力します。次に、「書式」ボタンをクリックして、適用する書式を選択します。

条件付き書式を使用することで、特定の文字列を含むセルを簡単に特定することができます。また、IF関数と組み合わせて使用することで、特定の文字列を含むかどうかに基づいて異なる値を返すこともできます。

IF関数と検索関数の組み合わせ

IF関数と検索関数を組み合わせることで、特定の文字列を含むかどうかに基づいて異なる値を返すことができます。たとえば、セルA1に文字列「ABC」が含まれている場合に「含まれている」という文字列を返し、含まれていない場合に「含まれていない」という文字列を返すには、次の式を使用します。

=IF(ISNUMBER(SEARCH("ABC",A1)),"含まれている","含まれていない")

この式では、SEARCH関数を使用してセルA1に文字列「ABC」が含まれているかどうかを検索し、ISNUMBER関数を使用して検索結果が数値であるかどうかを確認します。検索結果が数値である場合、IF関数は「含まれている」という文字列を返し、検索結果が数値でない場合、「含まれていない」という文字列を返します。

また、FIND関数を使用して特定の文字列を含むかどうかを検索することもできます。FIND関数はSEARCH関数と同様に使用できますが、FIND関数は大文字と小文字を区別します。したがって、FIND関数を使用する場合は、検索対象の文字列の大小文字を正確に指定する必要があります。

ワイルドカードを使用した文字列検索

ワイルドカードを使用した文字列検索は、Excelの検索関数で非常に便利な機能です。ワイルドカードとは、任意の文字や文字列を表す特殊な文字のことです。Excelの検索関数では、アスタリスク(*) と 疑問符(?) の2種類のワイルドカードが使用できます。

アスタリスク(*) は、任意の文字列を表します。たとえば、*文字列* と入力すると、文字列を含む任意のセルが検索されます。一方、疑問符(?) は、任意の1文字を表します。たとえば、?文字列? と入力すると、文字列の前後に任意の1文字が付いたセルが検索されます。

ワイルドカードを使用した文字列検索は、FIND関数やSEARCH関数と組み合わせて使用することができます。たとえば、=FIND("*文字列*", A1) と入力すると、セルA1内で文字列を含む任意の位置が検索されます。同様に、=SEARCH("*文字列*", A1) と入力すると、セルA1内で文字列を含む任意の位置が検索されます。

VLOOKUP関数を使用した表内検索

VLOOKUP関数は、表内の特定の値を検索し、対応する列の値を返す関数です。VLOOKUP関数を使用することで、表内の特定の文字列を含むセルを効率的に探し出すことができます。VLOOKUP関数の基本的な構文は、VLOOKUP(検索値, 表範囲, 列番号, 検索方法) です。

検索値には、検索したい文字列を指定します。表範囲には、検索対象の表の範囲を指定します。列番号には、検索値が見つかった場合に返す値の列番号を指定します。検索方法には、検索方法を指定します。検索方法には、完全一致と部分一致の2種類があります。

完全一致の場合、検索値と完全に一致する値を検索します。部分一致の場合、検索値を含む値を検索します。VLOOKUP関数を使用することで、表内の特定の文字列を含むセルを効率的に探し出すことができます。また、VLOOKUP関数は、検索結果をまとめて処理する方法としても使用できます。

複数の文字列を含むセルの検索方法

複数の文字列を含むセルを検索する場合、単一の検索関数では不十分な場合があります。たとえば、セル内に「東京」と「渋谷」の両方の文字列が含まれているセルを検索したい場合、単一の検索関数ではこれを実現することができません。

このような場合、AND関数やOR関数と組み合わせてSEARCH関数やFIND関数を使用することができます。たとえば、次の式を使用すると、セル内に「東京」と「渋谷」の両方の文字列が含まれているセルを検索できます。

=AND(ISNUMBER(SEARCH("東京", A1)), ISNUMBER(SEARCH("渋谷", A1)))

この式では、SEARCH関数を使用してセル内に「東京」と「渋谷」の文字列が含まれているかどうかを検索し、AND関数を使用して両方の条件が満たされている場合にのみTRUEを返します。

同様に、OR関数を使用して、セル内に「東京」または「渋谷」のいずれかの文字列が含まれているセルを検索することもできます。たとえば、次の式を使用すると、セル内に「東京」または「渋谷」のいずれかの文字列が含まれているセルを検索できます。

=OR(ISNUMBER(SEARCH("東京", A1)), ISNUMBER(SEARCH("渋谷", A1)))

この式では、SEARCH関数を使用してセル内に「東京」と「渋谷」の文字列が含まれているかどうかを検索し、OR関数を使用していずれかの条件が満たされている場合にTRUEを返します。

検索結果のまとめと処理

検索結果をまとめて処理するには、IF関数やVLOOKUP関数を使用する方法があります。たとえば、特定の文字列を含むセルを検索し、その結果に基づいて異なる値を返すことができます。IF関数を使用すると、検索結果が真である場合と偽である場合の両方に対して異なる値を返すことができます。

また、VLOOKUP関数を使用すると、表内の特定の値を検索し、対応する列の値を返すことができます。たとえば、顧客名を検索し、対応する住所や電話番号を返すことができます。VLOOKUP関数は、検索結果をまとめて処理するために非常に便利な関数です。

さらに、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて使用することもできます。INDEX関数は、指定された範囲内の値を返す関数であり、MATCH関数は、指定された範囲内の値の位置を返す関数です。これらの関数を組み合わせて使用すると、検索結果をまとめて処理することができます。

まとめ

この記事では、Excel関数を利用して特定の文字列を含むセルを検索する方法について解説しました。検索関数、条件付き書式、IF関数、ワイルドカード、VLOOKUP関数などを使用して、特定の文字列を含むセルを効率的に探し出す方法が紹介されました。また、複数の文字列を含むセルを検索する方法や、検索結果をまとめて処理する方法についても説明しました。

FIND関数とSEARCH関数は、特定の文字列を含むセルを検索するために使用されます。FIND関数は大文字と小文字を区別しますが、SEARCH関数は区別しません。したがって、SEARCH関数はより柔軟な検索が可能です。

条件付き書式を使用すると、特定の文字列を含むセルに特定の書式を適用することができます。これにより、検索結果を視覚的にわかりやすくすることができます。また、IF関数と検索関数を組み合わせて、特定の文字列を含むかどうかに基づいて異なる値を返すこともできます。

ワイルドカードを使用すると、特定の文字列を含むセルを検索することができます。ワイルドカードは、任意の文字列を表す記号です。VLOOKUP関数を使用すると、表内の特定の値を検索し、対応する列の値を返すことができます。これにより、検索結果をより効率的に処理することができます。

よくある質問

Excelで文字列検索を行う関数は何ですか？

Excelで文字列検索を行う関数には、FIND関数、SEARCH関数、VLOOKUP関数などがあります。これらの関数は、文字列の中から特定の文字列を検索するために使用されます。たとえば、FIND関数は、文字列の中から特定の文字列を検索し、その位置を返します。SEARCH関数は、FIND関数と同様に文字列を検索しますが、検索対象の文字列が大文字小文字を区別しない点が異なります。VLOOKUP関数は、表の中から特定の値を検索し、対応する値を返します。

FIND関数とSEARCH関数の違いは何ですか？

FIND関数とSEARCH関数はどちらも文字列検索を行う関数ですが、検索対象の文字列が大文字小文字を区別するかどうかが異なります。FIND関数は大文字小文字を区別しますが、SEARCH関数は区別しません。したがって、FIND関数は、検索対象の文字列が大文字小文字を区別する必要がある場合に使用し、SEARCH関数は、検索対象の文字列が大文字小文字を区別しない場合に使用します。

VLOOKUP関数で検索する値が複数ある場合どうすればよいですか？

VLOOKUP関数で検索する値が複数ある場合、VLOOKUP関数は最初に見つかった値を返します。複数の値を返したい場合は、FILTER関数やINDEX関数とMATCH関数を組み合わせて使用する必要があります。たとえば、FILTER関数を使用して、条件に合致する値をすべて返すことができます。

Excelで文字列検索を行う関数を組み合わせて使用する方法はありますか？

Excelで文字列検索を行う関数を組み合わせて使用する方法はいくつかあります。たとえば、FIND関数とIF関数を組み合わせて使用して、文字列の中から特定の文字列を検索し、見つかった場合に特定の値を返すことができます。また、VLOOKUP関数とINDEX関数とMATCH関数を組み合わせて使用して、表の中から特定の値を検索し、対応する値を返すことができます。